新たなる連絡線・東急相鉄新横浜線
相鉄新横浜線は西谷駅から新横浜駅までの6.3q、
東急新横浜線は新横浜駅から日吉駅までの5.8qの路線で、
双方合わせて12.1qになる路線です。
この路線の建設目的は、横浜駅の混雑緩和と、
東急沿線から新横浜駅までの利便性向上です。
基本、相鉄の海老名駅と都営三田線方面、
同湘南台駅と東京メトロ副都心線・東武東上線直通、
新横浜駅から東急メトロ南北線・埼玉高速鉄道方面と分かれており、
西武池袋線には直通していません。
3方向に運転経路が分かれるため、
各々を分配すると、1方向辺りの本数はあまり多くありませんが、
3方向合わせると、そこそこの本数になります。
しかし、複雑な運行形態上、どこかでダイヤが乱れると、
運転中止になったりして、
急に本数が少なくなって不便になることがあります。
しかし、将来的には利用客の少ない系統が整理され、
その問題は解消していくと思われます。
この線は横浜駅の混雑緩和目的に造られた路線ですが、
加算運賃の関係で、運賃は従来の横浜駅経由の方が安く、
また、本数もそちらの方が多いため、
完全なバイパス路線とは言い難いです。
17(SO08)、西谷(にしや)Nishiya

西谷駅は2面4線の駅です。
昔は急行さえも停車しない駅でしたが、
相鉄新横浜線の開通により、現在は全種別が停車します。
相鉄新横浜線(JR直通も含む)は上下線とも外側の線を使います。

西谷駅を出ます。
架線はフィーダメッセンジャーカテナリーです。
相鉄新横浜線は下り勾配で下っていきます。

そして、西谷トンネルに入ります。
トンネルに入ると緩い左カーブになります。
殆ど民有地の丘陵地帯下を走るため、
SENS工法のトンネルになっています。
SENS工法はシールド工法とNATM工法双方の利点を合わせた工法です。
16(SO51)、羽沢横浜国大(はざわよこはまこくだい)
Hazawa-YokohamaKokudai

相対式2線の駅です。
ホームは開削工法のトンネル内にあり、
新横浜駅よりの地上には駅舎があります。
JR埼京線直通と、東急新横浜線方面とは同一ホームなので、
乗り間違いに注意が必要な駅です。
どちらも本数があまり多くない上に、
JR埼京線直通はこの駅を出ると武蔵小杉駅まで降りられません。
ちなみにこの駅から武蔵小杉駅まではJR、東急どちらを使っても、
17分前後であまり変わりがありません。
なお、運賃は武蔵小杉駅に行くことを考えれば、
JRを使った方が安いです。
なお、基本はJR直通が2本/時、都営三田線直通2本/時、
東横線直通2本/時と均等配分されています。
この駅の地上すぐ東側にはJR.貨物の横浜羽沢駅があります。
横浜国立大学の北門は南東に1キロメートルの所にあるのですが、
道が入り組んでいるだけでなく、
尾根を一つ越える形なので、便利とは言えません。

羽沢横浜国大駅を出ると、
掘割になります。

JR連絡線が左右に分かれます。
JR埼京線直通列車はこの連絡線を通ります。
相鉄新横浜線はそのまま真っ直ぐ行きます。

羽沢トンネルに入ります。
長さは3709.5メートルで、
実質、相模鉄道、東急電鉄分界点までとなります。
次の新横浜駅まで4.2qあり、そこそこ駅間距離が長いです。
ただ、ほぼ環状2号線の下を走ります。
(一部、カーブの内側を通る線形になっており、
地上の環状2号線よりカーブが緩く、距離もやや短くなっている。)

トンネルはほぼシールドトンネルです。
開削トンネルに切り替わると、新横浜駅です。
なお、新横浜駅手前の相模鉄道・東急電鉄分界点で、
架線がフィーダメッセンジャーカテナリーから剛体架線に変わります。
15(SO52/SH01)、新横浜(しんよこはま)Shin-Yokohama

2面3線の駅です。
両側ホームのある中線は、折り返し列車専用です。
今後、ダイヤ改正毎に変更があると思いますが、
開通時点では6両編成の東京メトロ南北線からの直通列車が、
主に新横浜駅折り返しなので、この中線を使っています。
ここから東急電鉄の路線になるため、
運転士が交代になります。
しかし、東横線も目黒線もワンマン運転なので、
車掌においては、相模鉄道の車掌が降りるだけです。
駅自体は環状2号線の地下にあり、
JRの新横浜駅は駅前広場を挟んで南東に100メートル離れています。
一方、横浜市営地下鉄は北と南改札の間を通っているので、
改札を出て左右どちらかに曲がればすぐ改札です。
(南改札は右、北改札は左が早い。)
従来、東横線から新横浜駅に行く場合、
菊名駅で乗り換えて、1駅分だけJR横浜線に乗ると言う、
不便な状態だったので、
東急新横浜線の開通でかなり行き来が便利になりました。

(羽沢横浜国大駅方向)
羽沢横浜国大駅方向の写真です。
カーブ手前で架線が剛体架線から
フィーダメッセンジャーカテナリーに変わっています。
架線支持も、懸垂碍子から可動ブラケットに変わっています。

新横浜駅を出ます。
しばらくは環状2号線の下を走りますが、
東急東横線大倉山駅手前で民有地の下を通りながら北上し、
大倉山駅付近から東急東横線の下を走り、
鶴見川手前で東急東横線から東側に分かれていき、
新綱島駅になります。
なお、架線は剛体架線ですが、時速約90q程度で走ります。
14(SH02)、新綱島(しんつなしま)Shin-Tsunashima

島式2線の駅です。
地上にはドレッセタワー新綱島と言う、
商業施設、公共施設(文化センター)、
マンションの複合ビルが建っています。
なお、「ドレッセ」は東急の分譲マンションのブランド名ですが、
これは2002年以降で、その前は「ドエル」というブランド名でした。
ドレッセタワー新綱島がある場所は、
かつて綱島ラジウム温泉の東京園と言う入浴施設でした。
東急東横線の綱島駅は西北西に100メートルと言う至近距離ですが、
乗り換え扱いの駅では無く、連絡通路もありません。
そのため、無理に乗り換える場合は、
一般道を通っての乗り換えになります。

新綱島駅を出ると、すぐにシールドトンネルに変わります。
しばらくは県道2号線の下を走ります。

やがて、開削トンネルに切り替わり、
光が見えてきます。

急勾配を上ります。
西側から東横線上り、新横浜線目黒駅方面、引き上げ線、
新横浜線新横浜駅方面、東横線下り、
の配列になっています。

東急東横線との渡り線を過ぎると、日吉駅です。
東急東横線直通列車はこの渡り線で転線します。
東急東横線直通列車は主に、和光市駅、東武東上線方面に直通しており、
西武池袋線には直通していません。
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